嫌がらせ・ストーカー対策
ストーカー・嫌がらせ・イタズラにお悩みの方へ
ストーカー対策の現状
ストーカーの認知件数は5年連続で年間20,000件を超えています。
加害者の9割近くが知人による犯行ということもあり、ストーカー規制法による警告・禁止命令・罰則等でほとんどが解決します。
しかし、警察へ相談する被害者は全体の20%程度。実際の被害は10万件を超えると言われています。
何故、警察へ相談しないのでしょうか?
被害者が警察への相談を躊躇する最大の理由としては「きちんと取り合ってくれるだろうか?」という心配があるからです。
ストーカー規制法が施行されてからは、以前よりも対応してくれるようになっていますが、この問題は民事不介入の要素もあり、「嫌な思いをしている…恐い…不安…」だけでは、警察も事件として認知すべきか判断を迷います。
しかし、きちんとした証拠があれば別です。
警察が動くには事件と認知する根拠(法的証拠)が必要になります。証拠次第で警察の対応は変わってきます。
警察への相談・被害届を出すときにあった方がよい証拠とは?
相談程度なら情況証拠だけでもよいですが、警告や禁止命令、逮捕・起訴してもらうなら、確実な証拠が必要になってきます。
<情況証拠>
- 被害内容を記録したもの(日時、場所、被害内容)
- 犯人の特徴、氏名、年齢、住所、勤務先、関係性など
- 相手からの贈り物や手紙など
- 差出人不明の猥褻物や汚物等の撮影写真
- けがや物を壊された時の撮影写真、医師の診断書
- 目撃者の証言
- 着信履歴
<直接証拠>
- メール、SNS等での暴言、脅迫、誹謗中傷内容のスクリーンショット
- 相手からの暴言や脅迫された通話内容及び音声データ
- 相手からの暴言や脅迫された映像データ
セルフストーカー対策
ストーカーの証拠を全て警察に集めてもらうことは正直いって無理でしょう。
そこで、自分でできるセルフストーカー対策が重要です。
防犯グッズとして、防犯ブザーや緊急通報装置、監視カメラの他、催涙スプレーやスタンガンもありますが、武器的なグッズは万が一相手に奪われた時は逆効果になります。
きちんと使えるかよく考えて利用しましょう。
<日常の行動で気を付けるべきことは>
- 郵便受けにはナンバーキー以外にも南京錠等の鍵をつけ、郵便はこまめに回収する
- 請求書等、個人情報が記載されたゴミはシュレッダーする
- 帰宅時間を悟られないように遮光カーテンやプログラムタイマーを利用する
- 夜道を歩くときは、遠回りでも交通量の多い道を選ぶ
- 通勤ルートなど、よく使う道は交番やコンビニなど逃げ場所を把握しておく
- 帰宅時、オートロックでも後から入ってくる人には特に注意し、すぐにエレベーターに乗ったり、郵便受けを見たりせずに電話する振りなどしてやり過ごす
- 自宅の鍵を開けるときは周りに人がいないか注意する
どこからがストーカーになるのか?
ストーカー行為は恋愛の延長線上にありますが、その行為は常識の範囲を超えており、犯罪行為になります。では、どこからがストーカーになるかというと、明確には決めることはできません。
たとえば、別れを告げても、納得せずに繰り返し復縁を迫ってきたり、断ったのに何度も執拗に交際を迫ってきたりしたとしてもストーカーと決めつけるのは難しいでしょう。
しかし、それによってあなたの行動が制限されたり、不安を覚えるような方法でその行為が行われれば、それはストーカー行為といえます。
ストーカー規制法の対象行為
ストーカー規制法は以下の「つきまとい等」と「ストーカー行為」に対して規制しています。
つきまといとは?
以下の8つのパターンに類型化された行為
- (1号)つきまとい・待ち伏せ等
- (2号)監視していると告げる行為
- (3号)面会・交際の要求
- (4号)乱暴な言動
- (5号)無言電話・連続電話
- (6号)汚物等の送付
- (7号)名誉を害する行為
- (8号)性的羞恥心を害する行為
ストーカー行為とは?
同一の者に対し、つきまとい等を繰り返し行うことをいいます。
※なお、8つの行為類型のうち1号から4号までの行為がストーカー行為に当たるのは、身体の安全、住居などの平穏もしくは名誉が害され、又は行動の自由が著しく害されることになるかもしれない、という不安を覚えさせるような方法により行われている場合に限定されています。
つきまといの例(行為類型別)
(1号)つきまとい・待ち伏せ等
- あなたを尾行し、つきまとう。
- あなたの行動先(通勤途中、外出先等)で待ち伏せする。
- あなたの進路に立ちふさがる。
- あなたの自宅や職場、学校等の付近で見張りをする。
- あなたの自宅や職場、学校等に押し掛ける。
- あなたの自宅や職場、学校等の付近をみだりにうろつく。
(2号)監視していると告げる行為
- あなたの行動や服装等を電子メールや電話で告げる。
- 「お前をいつも監視しているぞ」等と監視していることを告げる。
- あなたが帰宅した直後に「お帰りなさい」等と電話する。
- あなたがよくアクセスするインターネット上の掲示板に、上記の内容等の書き込みを行う。
(3号)面会・交際の要求
- 面会や交際、復縁等義務のないことをあなたに求める。
- 贈り物を受け取るように要求する。
(4号)乱暴な言動
- あなたに、大声で「バカヤロー」等と怒鳴る。
- 「コノヤロー」等の粗暴な内容のメールを送信する。
- あなたの家の前で、車のクラクションを鳴らしたりする。
(5号)無言電話・連続電話
- あなたに電話をかけてくるが、何も告げない。(無言電話)
- あなたが拒否しているにもかかわらず、携帯電話や会社、自宅に何度も電話をかけてくる。
- あなたが拒否しているにもかかわらず、何度もファクシミリや電子メール・SNS等を使って送信してくる。
(6号)汚物等の送付
- 汚物や動物の死体等、あなたに不快感や嫌悪感を与えるものを自宅や職場等に送り付ける。
(7号)名誉を害する行為
- あなたを中傷したり名誉を傷付けるような内容を告げたりメールを送るなどする。
(8号)性的羞恥心を害する行為
- わいせつな写真を、あなたの自宅等に送り付ける。
- 電話や手紙で、卑わいな言葉を告げ恥しめようとする。
ストーカーの心理
ストーカーの心理状態はどうなっているのでしょうか?
オーストラリアのストーカー研究の第一人者であるミューレン医師が発表している、以下の4つの型が分かりやすいためここで紹介します。
男性のストーカーに多く見られる
心理的な特徴
1.親密追求型
相手と相思相愛になることを強く願い、一方的に自分の好意を押し付けるストーキングをするタイプ。
相手が理想の女性であると妄信的に考え、自分の孤独などの負の感情を救ってくれるのは、相手しかいないと考えています。
「恋愛関係にない」とか「会うことはできない」といった説得は妄想に合わせて、”なぜ愛し合っているのに、会えないのだろう。誰かに反対されてるのだろうか”などと都合よく解釈するのが特徴。
2.無資格型
人格障害などの精神疾患を患っており、人間関係において相手の立場に立って物事を見ることが苦手で相手の立場を考えずに、自分の欲求をぶつけるためにストーキングするタイプ。
一番危険なのはサイコパス的な無資格型で、被害者に対して一方的な求愛行動を繰り返し、見返りがないと攻撃に転化する。
罪悪感を全く感じていないのが特徴で、相手は自分の欲求に応えるべきだと考えてる。
3.憎悪型
ほとんど知らない人や親しくない人に対し、恐怖や混乱させることを目的にストーキングするタイプ。
鬱憤やストレスを溜めやすくちょっとしたきっかけで不満を爆発させ、被害者に対して嫌がらせを始める。苦しむのを見たり想像することでストレスの発散を対象者にぶつけ満足を覚える。
被害者はなぜ嫌がらせを受けているのかわからないことも多い。
4.拒絶型
元交際相手、元配偶者などをストーキングするタイプ。
相手から別れを切り出されたことをきっかけに開始されることが多い。プライドが高く、別れを切り出されたことでプライドが傷つき、これに対する報復の感情が動機の一つとなる。
「執着心」「被害者意識」が主な心理背景になる。
拒絶型はストーカーの中で最も危険なタイプで、傷害やレイプ、場合によっては殺人のような凶悪事件に発展する場合がある。
近隣トラブル
嫌がらせで最も多いのは近隣トラブルが原因です。
こんなトラブルありませんか?
- 車・自転車のタイヤのパンク、落書き、キズ
- 家の壁や塀への落書き
- 植木鉢を倒される
- ゴミの投げ入れ
- 誹謗、中傷したチラシが貼られている。
- いたずら電話無言電話が頻繁
- 頼んでもいない出前や通販の品が届けられる。
- 騒音や罵声を浴びせてくる
怒りと不安のループから抜け出すには証拠を押さえて止めさせる事が先決です
引っ越す前、モンスター隣人が居住していないか?
調べることも可能です。